公立高校通用口 扉パネル補強・蝶番修正・ドアクローザー/ドアチェック新規取付工事 ドアが最後まで開かない/ドアを閉めにくい 【仙台市泉区】

現在、扉が45度位までしか開きません。扉を開こうとした際に45度付近で強制ストップするので、その際に外装パネル部に非常に負荷がかかり、扉外装パネルが割れかけています。通常、人がドアを開ける時は45度以上扉を開けようとしますからね。更に親扉と子扉の戸先同士がぶつかっている為、扉開閉時もかなり勢いをつけないと開閉できません・・・。
現調の結果、まず扉が45度までしか開かない点については屋内側ドアクローザーが扉に適合していません。ちなみに屋内側ドアクローザーを取り外せば、ドアの開閉も130度位まで開きますし、外装パネルへの負荷もかかりませんのでひとまず解決致しますが・・・強風の日などはドアが勢いよく閉まるようになってしまい、怪我の誘発が考えられる為、学校様での運用上その方法は厳しいです。更に扉戸先同士の干渉については蝶番が歪み扉が斜めに傾いている事が原因です。なかなか厄介な扉です。
扉自体もかなり傷んでいますので、100%の改善という事であれば扉交換となります(かなりの費用となりますが・・・)。ご予算的を大幅に下げた内容で改善する事もできますが・・・但し、扉交換した場合の改善度を100とするならば、改善度は70~80程度位になります。今回は学校様のご希望でこの70~80程度の改善内容で、修繕作業をさせていただきました。
改善の為に行った作業は大きく分けて以下の3つです。
①屋内側のパネル割れを起こしている箇所にそれぞれ金属製エスカッション(H70×W400)を取付け、扉を補強致しました。
【外装パネル写真補強前】
【外装パネル写真補強後】
②屋内側クローザーを取り外し、屋内側パネルには極力負荷がかからないように致しました。その上で屋外側にクローザーを新規設置致しました(屋内側と屋外側のクローザーは構造が違う為、既存クローザーの移設再利用は不可)。以前は親扉は45度程度しか開きませんが、屋外側に適切なクローザーを設置し130度以上開くようになりました。
※扉を大きく開けるクローザーの適合を確認したところ、屋内側にはコンクリートの壁がすぐ迫っており、寸法的に壁に干渉せずに設置できる製品がありませんでした。
【クローザー写真】左から屋内側(撤去)、屋外側取付前、屋外側取付後
③蝶番が歪んだ事により扉が斜めに傾き、親扉と子扉の戸先が干渉していますので、丁番の歪みを修正して扉の傾きを修正致しました。
【扉戸先写真】左から調整前、調整後
上記の作業を行い、扉の開閉角度も130度以上開けるようになりましたし、親扉と子扉の戸先同士の干渉もなくなりスムーズに扉を開閉できるようになりました。扉への負荷も最小限でご利用できるようになりましたので、扉の寿命も大分延びたと思われます(既に扉外装パネル自体に痛みも出ておりますので、新品扉のような耐久性とはなりません)。
ご依頼ありがとうございました^^